你好!
日本の中国語学習といえば、一般的に北京語が教えられています。
中でも、中国大陸で使われている中国語がメインで教えられています。
大学で中国語を習ったことがある人に話しを聞いても北京語を勉強したよと聞きました。
私みたいに中国語を、なるべくお金をかけずにゼロから独学で習得出来たら、
中国や台湾の中華圏に旅行してみたいな〜と思ってもらえたらうれしいです。
少し前に日本では“台湾ブーム”と言われていましたね。
タピオカミルクティー、ふわふわかき氷、小籠包などなど…
“それらを現地台湾で味わってみたい!”
“せっかくだから習った中国語を中国語圏で使ってみたい”
今はコロナウイルスの影響で旅行は難しいですが、終息していつでも旅行に行けるようになった時の為に、
中国語を勉強するには、いい機会だと私は思っています。
外国語を勉強して、習得された方が海外に行って実際に会話したら、
「あれ?習った外国語と違う…」
と戸惑うことが多くあるみたいなので、今回は台湾で使われている中国語について、
中国の中国語と比較しながらお話ししていきます。
中国で使われる漢字と台湾で使われる漢字の違い
以前私が台湾旅行に行ったときに空港で写真を撮ったのを見たら、看板の文字が私たちの教科書などで見たものと違いました。
「日本語でも見たことがあるような…と思いきや、画数が多くて読めない。何これ??」
と誰でも感じることでしょう。
実は台湾では “繁體字” (繁体字)という漢字が使われています。
これは、台湾だけでなく香港やマカオでも使われている文字です。
簡略化されておらず、中国やシンガポール、マレーシアで使われている “简体字”(簡体字)と比べ圧倒的に画数が多いのが特徴です。
繁体字は中国の旧字であり、伝統的な美しい漢字です。
しかし、その中には簡体字学習者には読みづらいものも多く存在します。
いくつかの例を挙げると
写→寫(書く)
来→來(来る)
飞机→飛機(飛行機)
毕业→畢業(卒業/卒業する)
电车→電車(電車)
图书馆→圖書館(図書館)
计划→計劃(計画)
词汇→詞彙(語彙)
关系→關係(関係)
这里→這裡(ここ)
繁体字は日本語の漢字と共通していたり、また全く異なったりもしますよね。
余裕がある方はさらに色々な漢字を調べてみてください!
また、発音記号の表記も異なります。
基本的に中国語は、発音をアルファベットで表記する“拼音”ピンインを学ぶそうです。
しかし台湾では
“注音符号”ㄅㄆㄇㄈ(ボポモフォ)という文字が使われています。
みんな、スマートフォンやパソコンからボポモフォを使って漢字を入力しています。
一見、台湾のひらがなのようなものですが、知らなければ全く読めません!
台湾の若者の間では、漢字のみではなく、わざと文の一部や語尾にボポモフォを使って、メッセージのやり取りをすることも流行っています。
ビジネスの間や日常生活においては、基本的な繁体字が読めれば問題ありません!
ちなみに、スマートフォンにはピンインを使って繁体字を入力する機能もついているので安心です(笑)
語彙・表記が異なる
結論を言うと、私たちが日本で習う中国語の単語を台湾で使っても通じます。
しかし、台湾の人から
「ああ、大陸の言い方だね〜」
といちいち指摘されることもよくあるそうです。
(※台湾の人は中国のことをよく “大陸” と表現します。)
ですので台湾に行かれる際は、少しでもいいので台湾の言い方をすることをオススメだと教わりました!
中国と台湾で語彙が違うものをいくつかご紹介します。
※左が中国、右が台湾の言い方です。
出租车→計程車(タクシー)
屏幕→熒幕(スクリーン)
充电宝→行動電源(充電器)
方便面→泡麵(インスタント麺)
嗓子→喉嚨(のど)
盒饭→便當(弁当)
复印件→影本(コピー)
酸奶→優格(ヨーグルト)
などがあります。
意外と違いがありますよね。
実際に台湾に行くと少しずつ覚えられるみたいなので、それほど心配しなくても大丈夫です。
ちなみに、中国では接客業などで女性のお客様に対して、“女士” と呼びかけます。
“小姐” は、中国大陸では「未婚の水商売に従事する女性」を指す言葉でもあり、このように呼びかけると失礼に当たることもあるそうです。
一方で、台湾では “小姐” と呼びかけて問題ありません。
中国語を話せる友人が台湾の空港で、女性のお客さん全員にこのように呼んでいたよと言っていました。台湾では若々しく可愛らしい響きに聞こえるのでしょうね。
発音が異なる
私たち日本人が中国語を学ぶとき、まず発音から練習させられると思います。
特に、日本語にはない反り舌・巻き舌音”sh” “zh” “ch”を重点的にチェックされます。
中国語北方出身の先生にあたると、厳しく指導されます(笑)
無理やりカタカナで表すとすれば、
好吃。 ハオ ツィchhh iiii
我是〜。 ウォ シィshhh iiii
といった感じでしょうか(笑)
この強い反り舌・巻き舌音が台湾の中国語にはありません。
もちろん人によって個人差はありますが、
好吃。 ハオ ツー ci
我是~。 ウォ スー si
このように聞こえるといった具合です。
そして、単語のR化もありません。
※R化というのは、単語の末尾に “er”という音をつけて、発音しやすくするはたらきのことを意味します。
花儿→花(花)
哪儿→哪(どこ)
一点儿→一點/一點點(少し)
小孩儿→小孩(子ども)
などです。
R化は北京地方ではたくさん見られます。
単語なら何でもRを付けているように聞こえるほどです(笑)
台湾では単語のR化がないので、漢字をそのまま読めばオーケーです。
微妙な違いのように感じられますが、中国語に慣れてくると台湾の中国語は北京の中国語に比べ、とてもクリアに聞こえてくると思います!
ちなみにR化は、中国でも南の方に行けば起こりません。有名どころですと、上海から南ではrrr…という発音は見られない傾向があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は主に、台湾の中国語を中国の中国語と比較しながらご紹介しました。
我々日本人にはあまり馴染みがない台湾の中国語ですが、大きな書店に行くと少ないですが、たまに台湾華語のテキストが売っているところもあるそうです。
スクールによっては、台湾人の先生が現地の言葉を教えてくれることもあるそうです。
“中国語” と一口にいっても種類がたくさんあるので、行き先によって自分の発音や使う単語を変えてみてもいいかもしれません。
そうすることで、現地の人々とより親密になり、中国語学習がもっともっと楽しくなるので是非参考にしてみてください!
コメント